誰かに質問をわざわざしに行くのが苦手な私が、それを克服した話

背景

私はもともと誰かに質問をするのが苦手な気質。 ランチや移動中にカジュアルな話をしていて「そういえば」くらいのノリで聞くのはできたけど、改めて「質問なんですけど・・・」みたいに人の席に行って聞くのが苦手だった。

問題点

エンジニアをやっていると分からないことはたくさん出てくる。 ドメイン知識についてや難しい技術について。

ドメイン知識についてはそもそも聞かなきゃわからないことが多い。 サーバの中をひたすらあさったり、コードを読んだりして推測することはできるけど、時間はかかる。

(自分にとって)難しい技術についても、ブログ読んだりドキュメント読んだりすればいつかは扱えるようになる。 大体の場合は通勤時間にスマホで雑にブログとか5個くらい読んで大まかな用途みたいなところを掴んで、公式ドキュメントで理念や細かいHowを読み込むと自分のものになっていく気がする。 たまにブログ情報も少なかったりドキュメントが貧弱なミドルウェアとかにぶち当り、無駄に時間をかけてしまう。

そういう時、詳しい人に「ねえねえ、10分だけちょっと最初の概要だけ教えてよ」と話を聞いて、そのあと自分で触ってみるとすっきり問題なく使えることが多い。

わかっちゃいるが聞けない

質問の仕方として「自分が何が分からないのかはっきりさせてから聞きなさい」と教育されてきたからなのかカジュアルに人に聞けない。 分からないことが分からない時には誰かに話してはいけないような気がしている。でもその時間が長く続きすぎるなら、10分だけ時間をもらったほうが良さそう。

克服しつつある

最近、あるプロダクトのSRE的な部分のリーダとして仕事をするようになった。 必然的に、誰かに技術や仕事の進め方、ドメイン知識を伝えないといけない。 私が仕事を振る時、相手に最初に短い時間をとってもらって出来るだけ方針やはまりどころを伝えようとするけども、それでも伝えきれないものが出てくる。または、ある程度進んだけど次のステップで困っているなどの相談がくる。 その時に(みんなじゃないけど)私の机のところにカジュアルに話を聞きに来てくれる人がいる。

仕事の進め方ってみんなやり方がバラバラで、Slackメンションしてから時間とってもらっていいでしょうか?みたいにちゃんとする人も、しゃべりながら近づいてきて問答無用で会話を始める人、逆に詰まっているのに話を全然持ってこない人など。 その中でピカイチの成果を出すのはやっぱり躊躇なく話を聞きに来る人。

こちらの時間は取られてしまっているのだけど、それでもその人がウンウン唸って詰まる時間が少ないので仕事はスムーズに進む。チームとしてトータルコストは低そう。 そういう風に人の仕事ぶりを見るようになって、忙しくなってきた自分がコストを低く結果を出すためには、やっぱり誰かの力をテコとして使うのがいいんだろうなと思ったりする。すべての内容を聞くのは相手の時間を使いすぎるのでいまいちだけど、一番詰まるところだけを人の力を使って解決してしまうのが良いのかなと。

終わりに

まだ克服できていない部分ももちろんある。意識して克服していきたい。 ”人に質問をする”のが苦手という断片的な部分よりも、最小コストで結果が出せているかな?という点にこだわっていきたい。 この文章を書いたのは、後から自分が見て、ちゃんと出来るようになっているかな?というのを確認したいがため。