【1年振り返り】第2子誕生。育休、時短。そして課長という名のEMへ。

これは何

こんにちは。鈴木です。このブログでは「やも」というハンドルネームでやってます。株式会社M&Aクラウドのエンジニアリングチームのマネージャーとして、開発チームと会社のアウトプットの価値最大化を日々考えるお仕事をやっています。

この記事はM&Aクラウドの2022年のアドベンドカレンダーの2022/12/2の記事です。今回のお題は「今年の振り返り・来年の抱負」。久保田(@kubotak_public)さんが「会社のことを知ってもらうためには、会社に所属している人が1年何を考えていたか発信するといいのでは」という趣旨で旗振りをしてくれています。

私にも記事を書く白羽の矢が立ちまして、こうして筆を執っています。 私が普段記事を書く場所は、会社に関わるものは会社のテックブログ、学びに関するものは個人noteなのですが、今回は個人に強く紐づくお題なので、数年ぶりに個人ブログを引っ張り出してきて書こうと思いました。

振り返りと抱負を分けて2部構成で書いていきたいと思います。

※サムネイルに大きな意味はありません。canvaで画像を探していたら最高の画像があったので使いました。個人ブログなので良いかなと。

振り返り

プライベートの話

まず大きなニュースは7月に第2子が生まれたこと。正直今年はここが「1年の始まり」としても差し支えないくらい、前半の記憶があまりありません。前半は確か、だんだん妻のお腹が大きくなってくるので、それに合わせて家事を頑張ったり、ホルモンバランスの関係でメンタルを崩しがちな妻を支えるべく平常心を保とうとしたり、そういうことばかりしていた気がします。

出産予定日1ヶ月前の6月。前駆陣痛が多くて、お医者さんには「いつ産まれてもおかしくない」と切迫早産の可能性を指摘されました。結果的には予定月に産まれまして、本陣痛が来てから数時間で出産まで進み、めちゃめちゃ安産でした。出産する部屋に妻が行ってから15分くらいで産まれたそうで、私は立ち会えなかったのでした。病院から「そろそろ生まれるので病院まで急いできてください」と電話を受けたのですが、実はその電話の時には産まれていたようです。そんなことも知らず、私は全速力で病院に向かったのでした。家に帰り、ヘルプで来てくれていた私の母と、上の子に「産まれたよ!」と報告したのですが、上の子(3歳)は絵本を読むのに夢中で話を聞いてくれませんでした。

そんなこんなで、子供も二人になったので、家庭は想像通り大変なことになりました。3歳と0歳の小さなお子様がいる家庭です。
以前は部屋が汚れてきたら、私か妻かどちらかが「そろそろ片付けるか〜」という気持ちで週に2回くらいは綺麗にしていたものでした。この前ふと気がついたら、掃除機とかはたまにしているものの、部屋には物が溢れかえり、リビングを歩くには足元注意が必要な状態でした。11月頭ごろにその状態にハッと気がついて、片付けをしたものでした(またすぐ足元注意状態です)。

上の子は3歳になり、下の子が生まれたのを期にしっかり”赤ちゃん返り”しました。「ぐにゃぐにゃしちゃう〜〜」と言いながらわざと立てないフリしたり、「ゲホゲホしちゃう〜〜」と言いながらご飯をわざと喉に詰まらせたフリなどをしてます。この子なりに親の関心が分散したことに対して気をひこうと頑張っているのだなと感じています。そんな子に対して、私は「甘えたかったらちゃんと甘えたいですって言えばいいんだよ」とか「シャキッと座ったらゲホゲホしないよ」などと厳しめの事を言っているのでした。すまんな。強く生きてくれ。

ちゃんと家にいて家事もやって育児もやってという生活なので、上の子もある程度懐いてくれていますし、下の子の育児も第一子に比べたら(単体で見れば)楽々です。子育ても経験値が大事です。
最近のいい話をちょっとだけ惚気ておきます。

  • 上の子エピソード
    • 寝る前は 1. タッチ 2. ハグ 3. ほっぺにキス、のルーチンを続けてくれてます。たまにやってくれないので、追いかけ回して無理やりやります。大体の日は、追いかけっこも楽しいアクティビティの一つです。
    • 布団の中で見たい夢の話をしてくれます。日によってはチョコソースをかけたパンケーキでフルーツ乗せを、別の日はコーンに乗ったアイスクリームに桃型のチョコレートを乗せて緑色のソーダソースをかけて食べる、などと言っています。パパにも分けてくれるそうです。優しいですね。いろんな刺激に慣れてしまった大人にとって、それがまさに「ドリーム」だという思考は初心を思い出させてくれますね。
  • 下の子エピソード
    • みんなのご飯の時に決まって泣きます。膝に乗せると、色々見えて嬉しいのかニコニコです。基本は膝の上にいればニコニコなので癒されます。
    • 抱っこ紐に入れて散歩すると、楽しそうにキョロキョロあたりを見渡しています。私もお腹に子供がいると暖かいので散歩が捗ります。

産まれて1ヶ月は育休。そのあとは2ヶ月は6時間時短、そのあと当面の間7時間時短、という形でこんな感じで生活してます。

仕事の話

さてそんな出産前後の忙しい時期ですが、仕事の方も忙しくなりました。こんな状況であるにもかかわらず、7月から課長になりました。エンジニアリング課の課長なのでいわゆるエンジニアリングマネージャー(以下EM)です。期待されるのは嬉しいですが、正直なところ、無茶だと思いました。

5月ごろからEMになるべく準備をするため、社外のベテランEMの方にお話を聞いて記事を書いたり、EMになった後は仕事を記事化(例えばこちら)して脳内整理しつつやってきました。 私としては初めてのマネージャー業なので、あらゆる仕事が一気に溢れてきました。
メンバーが優秀なので、多くの仕事は座組みだけ作って、あとはウォッチしながら多少の軌道修正、くらいでなんとか回った気がします。メンバーのみんなには、負荷をかけてしまったことがあったので、感謝と共に申し訳ない気持ちがあります。

それぞれの仕事のざっくりとした個人的評価はこんな感じです。

  • 目標設定と座組み: 主に目標設定を通したチーム体制と座組みがまあまあうまくハマって、「資金調達クラウドリリース」という大きなPJが大きな問題なく収まりました。おかげさまで顧客の登録も増え、成功とみなしてよさそうです。誰がどういうスタンスでどの配置に居るべきか、という設計が最も大事だという学びがありました。一方で大きなPJがある場合には、それ以外の目標設定においた仕事は進みにくいので、それは次回に改善の余地がありそうでした。
  • 1on1: 今まで先輩と後輩という枠の中で1on1をしていた相手はいましたが、上司と部下という関係になり、距離感をどれくらいとったらいいのか、何が確定情報で未確定情報で今伝えていいものはなんだろうか、とかすごく気にすることが多くなったと感じています。また、自身の技術力が落ちていると感じている中で、技術を使った仕事の進め方や技術力アップについてメンバーを支援する、という難しさがありました。一方で、普段からメンバーの仕事を見ていると「すごいな」とか「成長しているな」と感じていることが多くて、それを元に1on1で「こういうこともやったよね」とか「こういうところ成長じゃない?」とか話して感謝されることもありました。
  • 制度設計:
    • 「全員インフルエンサー支援制度」を作りました。大規模カンファレンスへの登壇であれば交通費、宿泊費、振替休日が取れるよ、という制度です。社の既存ルールの上で最大限何ができるか、というのを関係者にヒアリングしながら、脳を絞って作りました。正直、小規模カンファレンスへの登壇が減ってしまうのではないか、逆インセンティブになってしまうのではないかなど心配は尽きないですが、やってみないと分からないのでしばらく運用です。
    • 「2hルール」を作りました。タスクにするとオーバーヘッドやコミュニケーションコストが高い技術的な作業について、エンジニアが各自のプロフェッショナリズムを持って、少なくとも週に2時間は自由にやってOKというルールです。保守タスク20%ルールがあったりするので、追加でチームが動きやすくするための仕組みという立て付けです。ちょっとしたリファクタ、テストの追加、いらないインスタンスの削除、などなど走り始めたばかりですが(この時間枠組みだけでなく、チームへのメッセージという視点も含めて)ある程度はうまくいきそうな気がしています。
  • 広報: データエンジニアの職種については特に採用に苦労しており、「会えてすらいない」状態でした。とりあえず「弊社のデータ周りの話を発信してバズったら興味を持ってもらえる人も出てくるのではないか」という目論見で記事を書きましたtwitterでそれなりにバズってくれて(tweetは13000 imp, 130 fav、記事は1000PVくらい)、社内外からご好評いただきました。広報記事としてだけでなく、ある程度社内の関係者の目線合わせにもなって良かったと思います。ちなみにデータエンジニアの方は、無事に別の経路で採用が決まり、データプロジェクトは波に乗り始めています。
  • 採用: エンジニア採用難の昨今にあって、採用媒体経由での採用はあまりうまくいっていなかったので、チーム一丸でtwitterや勉強会の知り合いなどのうち、特に弊社にマッチしそうな人に声をかけさせて頂きました。実際に私が声掛けをしてカジュアル面談につながっているポジティブな事例をお手本として出せたので、他のメンバーも動きやすくなったと理解しています。全然知らない人にスカウトもらうより、やっぱり知り合いとか、カンファレンス登壇しててセッション見てた人とに話をもらう方が嬉しいよなあと、私としても思ったりしました。目標としていた合計3名の方に内定承諾して頂けたので、成功と言って差し支えないと思っています。

正直なところ、この半年は業務時間の20分の1くらいしかコードを書いていません。かなり詳細技術ついての技術力は落ちてきたように感じています。ここの折り合いをつけることについては考えることはあるものの、EMとして仕事を始めた半年で、全てをカバーすることはできないのだろうと思っております。EMの仕事を胸を張ってやるのは時短7時間では足りず、技術詳細の方も詰めるならもっともっと時間は必要ですが、私の手持ちカードの中である程度は割り切ってやっていかないといけないのだろうなと考えているところです。

抱負

プライベート

第2子のKPI, KGIとして以下のものを意識。

  • KPI1: 母乳に追加して、生後5ヶ月時点の1日あたりの平均ミルクの量460mlをベースラインとし、生後6ヶ月までは上昇すること。その後はこれに加えて離乳職を追加し食すること。
  • KPI2: 1日あたりのうんちの回数。最低でも1回は確保すること。0.25を切った場合には速やかに医師の診断を受けること。
  • KGI: 体重。標準体重50パーセンタイルを維持すること。

KPI1とKPI2を達成することでKGIは達成する見込み。

(実のところ、長女・次女ともに「大きくな〜れ」しか考えてません。何も書くことがないので適当なことを書きました。引き続き楽しく暮らしたいです。)

仕事

SDGsを意識して、個人と会社の成長の継続的発展を目標とします。
こちらは本当です。自分だけでなく、チームメンバーが継続的に楽しく、かつ、成果を出す仕事することを重視します。

終わりに

怒涛の1年でした。
関係者各位にはこれからもご迷惑をおかけして生きていくかと思いますが、今後ともよろしくお願いします。